安定した就職先って何?

こんにちは!
調布みつぎの築山です。

今日は、就活にまつわるトピックスです。

2018年12月25日 日経産業新聞に、以下のような記事がありました。

『子の就職先「安定」希望46%』
就活生の子に入社してほしいのは官公庁や公社・団体ー。
就職情報大手のマイナビが就活生の保護者向けに実施した調査で こんな意識が明らかになった。

入社してほしい企業の特徴として 経営の安定や福利厚生が上位にくるなど、長く働ける企業への就職を 望む親心が根強いようだ。

(中略)子どもが入社するのはどのような特徴を持った企業が良いかを 2つ選んでもらったところ、「経営が安定している」が46.2%で最多だった。
「本人の希望や意志に沿っている」(28.7%)と「福利厚生が充実している」(19.1%)が 続いた。


子どもが働く業界を選べる場合の希望についての質問では、「特に希望の業界はない」(22.8%)が最も多かったが、それ以外では「官公庁・公社・団体」が20.9%に達した。
次に多かった「医療・調剤薬局」(7.6%)と大きく差が開いた。
多くの保護者が安定を重視していることがうかがえる。

参照:「2018年度 マイナビ就職活動に対する保護者の意識調査」
https://saponet.mynavi.jp/release/other/parents/2018年度マイナビ就職活動に対する保護者の意識調/

上記のような背景を受けてなのか、時系列は前後しますが、2018年8月7日 日本経済新聞(朝刊)には次のような記事がありました。

『就活生、大手に絞りすぎ?「売り手市場」やや異変 7月末内定率、伸び小幅に』
ディスコによると、学生1人あたりのエントリー社数は7月時点で平均30.7社。

前年同時期より8.9社減っており、3月から前年を下回る。
売り手市場で就活への危機感が薄く、最初から大手に絞り込んで活動していた学生も多いとみられる。
ただ、大手企業への就職を巡る競争は激しくなっている。
リクルートワークス研究所(東京・中央)によると、従業員数が5000人以上の企業の求人倍率は 前年より0.02ポイント低い0.37倍。
なかにはメガバンクなど採用を減らした業界もあり、大手に限れば買い手市場の様相だ。(中略)
一方で、中小企業は学生の採用に苦戦している。
東京商工会議所は7月上旬に中小企業約60社を集めた合同説明会を開いた。
「大手に比べて知名度が低いため学生を集めるのが難しいという声が目立つ」。
新卒にこだわらずに既卒や外国人に採用を広げる企業も多いといい、人材争奪戦は一段と激しくなりそうだ。

理由はさておいても、事実として学生の活動量や、就職先の検討の幅は、従来に比べて狭まっているようです。

この記事を読んでいただいている学生の皆さんは、いかがでしょうか?
親御さんからのアドバイスがあろうとなかろうと、自分のやりたいことが明確に描けており、それが実現できそうな環境であれば、最初から大手企業のみを就職候補と考えるのも一つかと思います。

もしそうでなければ、月並みなアドバイスにはなりますが、ぜひ一度は色々な会社や仕事を見てみる(検討してみる)ことをオススメします。
業種は問わず、会社規模も問わず、自分がどのような仕事をやりたいのか、先入観を捨てて考えてみてください。

その前段として、自身の価値観の分析が必要になるかもしれません。
自身がどのような時に、最も達成感や、やりがいを感じるか(モチベーターは何なのか)
いわゆる「自己分析」という作業が必要になります。
自身のやりがいを感じるキーワードに、「安定」はありますか?

上記の参考となる理論として、「ハーズバーグの動機づけ・衛生理論」というものがあります。

”アメリカの臨床心理学者フレデリック・ハーズバーグが提唱した仕事における満足と不満足を
引き起こす要因に関する理論のことで、人間が仕事に満足感を感じる要因と不満足を感じる要因は
全く別物であるとする考え方のことです。

出典:「モチベーションアップの法則」https://www.motivation-up.com/motivation/herzberg.htmlより

出典:同上

”上記の図は、「動機付け要因」と「衛生(不満足を招く)要因」についてグラフにしたものです。
不満足を招く要因(衛生要因)として最大項目は「会社の方針と管理」で35%以上の不満足を招きます。
しかしこの要因による動機付けは5%程度にしかなりません。
つまり、この要因をいくら満たしても「不満足の解消」にはなるものの
「積極的な動機」を引き出すにはいたりません。
また、「動機付け要因」として最大項目は「達成」で40%程度の動機付け要因となります。
しかしこれが充たされなくても「衛生(不満足を招く)要因」としては10%程度なので
それほど大きな不満足を引き出す要因にはなりません。”

出典:同上

まとめると、いわゆる「安定」という言葉は、不満足を招く要因となり得るが、動機付け要因としての影響は限定的である、と考えられるということです。

親御さんが、子どもに求める「安定」とはどういったものなのでしょうか?
また、子どもであるあなた自身にとって、「安定」とはどういったものなのでしょうか?
それは、就職先に必ず高い水準で求めるべきものですか?それとも、ある程度の水準さえ満たしていれば良いものですか?
何だったら譲歩でき、何だったら譲れないとするか、指針を決めておくと、これから迎える就職活動や就職先選びがグッと楽になってくることでしょう。

年末年始、ご家族との時間をとる機会が多くなる時期かと思います。
ぜひご家族の間で、普段はなかなかし辛い、自身の将来や就職に関するお話をしてみてください。
今のうちから互いの意見や考えを共有しておくことが、就職活動の成否を決める一要素となり得ます。

これから、一層寒さが増してきます。
皆さま、くれぐれもご自愛いただき、良い年をお迎えください。

ABOUTこの記事をかいた人

築山祐介 つきやまゆうすけ

㈱調布みつぎ不動産研究所 経営管理部 兼 新卒採用担当。大手外食チェーン店舗勤務、大手学習塾教室長・本部総務職を経て、2017年より現職。 当「調布みつぎ 新卒採用ブログ」を立ち上げ、主に大学生の就活や企業研究に役立つ情報を発信中。人材育成・他者成長支援・地域貢献がライフワーク。趣味:国内旅行、街歩き、スポーツ(サッカー・野球など)。宅地建物取引士、キャリアコンサルタント。趣味が高じて「国内旅行業務取扱管理者」資格も学生時代に取得。